L-Oba だいありぃ

愉しく083するブログ

HOKUSAI !

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すみだ北斎美術館

先月お友達から勧めて貰い読んだ小説、北斎の娘お栄(応為)を題材にした、朝井まかてさんの小説「眩(くらら)」が、最高過ぎて、北斎や応為の作品が見たくなりました。調べたところ「すみだ北斎美術館」で肉筆画展が開催中とのこと。ラッキー!!
絶対行きたい!
と、思っていたのに三週間くらい経ってしまった。
3週間の間に軽い二日酔いだったり、PCR検査を受けたり、雨がふったりしていたからなのだけど、遂に本日最終日。もう、何がなんでも行かねばならぬ、熱もないし、雨も降ってないし。


と、言うわけで行ってきました「すみだ北斎美術館」!初!
建物がおしゃれ過ぎて、入り口がわからなくて、ぐるぐるしてしまったのは私だけかしら…。

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そして来ました!
筆魂!!←ふでだましい と読むみたいです。
今回の展示は北斎だけではなくて、all肉筆画(版画じゃ無くて手書き)の浮世絵を初期岩佐又兵衛から広重、国芳、北斎初期+北斎の弟子の作品などなど集めてくださり、見どころが満載。キャプションも丁寧で愛を感じます。並べ方も工夫されていて、見やすいです。北斎目当てで行ったのだけど、それ以外の思わぬ発見も多くて嬉しかったな。国芳の十返舎一九像が、武士姿で描かれていて、十返舎一九って、武士だったの!? という驚き。
そこに添えられた、辞世の句が
「この世をば どりゃおいとまに せん香の 煙と共に 灰(はい)さようなら」
って、めっちゃ格好いい! 洒落てる! そら国芳も描きたくなるよねと勝手に共感。
東海道中膝栗毛読まなきゃ!! 
お目当ての北斎の作品はいわずもがな。
新しい実験も色々していて、深みに魅せられました。当時の現代美術アーティストです。美人画、風景、竜などはもちろん粋を極めていますが、目を引いたのが烏賊の絵を描いた扇子。何だか粋だわ。扇子に烏賊。そして烏賊の透明感!
当時にしては長寿すぎる90歳まで生きて、超多作の3万点越え、引っ越しも90回くらいしたそうな。どうしたらで90回も引っ越せるんだ。留まらないエネルギーに脱帽。私も43歳くらいで歳とか言ってちゃいけないわ、言ってないけど。


常設展の終わりには蝋人形の晩年の北斎とお栄さんが!

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びっくりしたよー。クオリティー高いよ。
手の血管の感じとかすごい、夜中絶対動いていると思う。

最後にアンケートにアンケートに答えたら、疫病退散しおりまでくれました。
これで新型コロナウィルスも遠ざけられそうです。

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そんなに広くないスペースだけど、大満足出来る展示でしたー!
また良さそうな展示があったら是非行こうと思います。応為の作品も見られたらいいな。